こんにちは。
暑くなったり、寒くなったり、体に負担がかかる天気ですが体調を崩していませんか。

5月の連休も終わり、子ども達は新しい学校生活に慣れてくる一方、4月の頑張りが疲れとして様々な形で出てくる時期でもあります。
また、中間試験なども始まり、何かと忙しい時期でもあります。
今年は、去年に引き続きコロナの影響もあるので、子ども達が抱えているストレスはどれほどのものかと心が痛みます。

さて、私が教員をしていたことや、現在の『学習支援』の仕事をしている関係、とにかく母親業の友人たちや知り合いの方から色々な相談を受けます。
何気なくアドバイスしていることも、悩んでいる方にとっては『ヒント』になることもあるようなので、そんな話を共有して、同じような悩みで困っている方の力になればと思っています。

子どもが分からなくなる瞬間

初回は、【子どもが分からなくなった時】です。

自分のおなかを痛めて産み、愛情をかけて育てた子どもが大きくなるにつれて、『言うことを聞かない』『手に負えない』となる時がありますよね。
急に、何も話してくれなくなったり、何かを隠しているような感じだったり、良くない感じの友達と付き合っているようだったり、親に暴言を吐いたり暴力をふるったり!

中学校の教員時代、こんな相談がありました。

『娘が部屋に閉じこもって。何をしてるのか。聞いても何も言わないし。見たことのない服が何着かあるんです。先生、娘と話してもらえませんか。』

こういう相談は結構あります。
そして、たいていの場合、親御さんは何もできずに、ただ心配してオロオロ!ご家族やご友人等、誰にも相談できずにお母さんが1人で悩まれることも!
一瞬『親にも話さないことを教師に話すだろうか?』と思うのですが、実際には話してくれることが多いです。

これには、以下のような理由が考えられます。

  • 親はそもそも『怒る・叱る』を前提の声かけをしている
  • 子どもの言い分を聞く前に説教を始める
  • 悪の原因を探そうとする
  • 慌てふためいた対応をする

その為、子どもに話を聞くと、大抵の場合:

  • どうせ何を言ってもお母さん怒るだけだもん!
  • 理由とか話を聞いてくれないもん!
  • 友達が悪い!とか言って悪者探しをするから、友だちに迷惑がかかるし・・・
  • ヤバい、何とかしなきゃとは思ったけど親に言っても絶対解決しないし、もっとひどくなるもん

というようなことを話します。

親は、とにかく『子どもが何かいけないことをしていないだろうか。』等々子どものことを本気で心配しています。
一方で、子どもは、そんな親の心配をよそに、『自分の言い分が聞いてもらえない』ことへの不満や『友達への影響』などを考えて心配しています。
『子どものことは私が一番分かっている!』という所から、子どもが少し離れて、親が知らない姿を垣間見ることで怖くなってしまうことがあります。

では、そんな風に感じたらどうすれば良いのでしょうか。

子どもと向き合うということ

怒っている子ども

以下のようなことはありませんか。

  • 自分の子どもでも急に怖くなることがある
  • 話しかけて、暴言や否定するような態度を取られるとどうしていいか分からず、腫れ物に触るような態度を取ってしまう
  • 子どもが道を外しているのではないかと不安になる

このような相談も実は結構多いです。
悩ましいことに、昨今のニュースから、学校の教員もみんなが信用できるわけではないですしね。ということで、ママ友にも相談できず・・・、学校にも相談できず・・・という親御さんは多いです。
だから、相談を受けた際にはできるだけ具体的な解決方法を提示するようにしています。

そして、子ども達と話をしていると、面白いことが見えてきます。
そういう状況で、子どもたちに話を聞くと、子どもってどんな反応をすると思います?


みんな口をそろえて言うのが、
「一回ブチ切れたら、もう何も言われなくなった。もう自分のことはどうでもいいんだと思うよ。あとは、ビビッてるよね。」です。

ある時、ほとんど学校へも行かずに昼夜逆転の生活をして、起きている時間はゲームをしている男子高校生がいました。
進路選択が迫り、嫌々ながら勉強を始めたところでした。そんな彼も、上記の様なことを話していました。
そして、『色々言われるのはうるさいと思う反面、実は嬉しかったりもして安心する。』とも。

子どもは、絶対的な存在で、無条件に自分を愛してくれる親を試します。

  • 『本当に自分を無条件で愛してくれているか』
  • だから、悪いことをしている時や道を外している時には、逃げずに向き合って叱ってほしいのです。
  • 『うっせ~ババア』『うぜえ、死ね!』とか言っても心の中では、『変わらずに自分を愛してほしい!』のです。

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

子どもが分からなくなった時:

1.怖くても逃げない

2.無視されても、暴言を吐かれても、声をかけ続ける

3.様々な形で「無条件の愛」を伝える

1.怖くても逃げない

これは、難しいですね。私も教員時代、すれ違うたびに『死ね』と言われ続けたことがあります。
『無駄に怒らせたくない』『こちらから何もしなければ大丈夫なはずだ』と思いがちですが、これって【猛獣や毒蛇】のようなものに対するスタンスで、心を持った子ども、自分の子どもへの態度ではないはずですよね。

とは言え、実際に暴力をふるう子どもも、親より体格の大きな子どもも、怒鳴り散らす子どもがいることも事実です。
それでも、その時に(できるだけ早い段階で)【ならぬものはならぬ(ダメなものはダメ!)】をまずしっかり伝えないと、取り返しのつかないことになります。
子どもの1年後、5年後、10年後を想像したら、例え暴言を吐かれても今戦わなければいけないのです。

お腹を痛めて産み、ミルクを飲ませて、おむつを替えて、毎日毎日面倒を見てきたのは親なのです。

ある親御さんが、息子さんの反抗期の時に言ったそうです。
『誰がお前の汚れたお尻をふいたと思ってるんだ!』と。
そのくらいの心意気で戦う必要があると思います。

2.無視されても、暴言を吐かれても、声をかけ続ける

これも、上記のこと同様に簡単なことではありません。人間なら『もういい、放っておこう!』と思うことも多々あります。
でも、声をかけ続けることは、『こちらは関心、愛情を持って接していますよ!』ということを直接伝える手段でもあります。

無視をする子どもでも、声は聞こえているし、届いています。

『愛情』の反対は『無関心』です。
人間は、本当に関心もなく、どうでもいい物には反応しないのです。
親に暴言を吐いたり、暴力をふるったりするのは・・・
『無関心』ではなく、親に対する気持ちがあることを示しています。

それに対して、親が怖がって『そうっとしておこう』とすると、子どもにとっては『無関心』にうつるのです。

3.様々な形で「無条件の愛」を伝える

毎日生活の世話をして、心配するのも、叱る、怒るのも子どもを想ってのこと!というように親御さんは毎日愛情を持って子育てをしています。
休みたい時、ついイライラしてしまう時、それでも子どものことを想う気持ちに変わりはありません。

でも、子どもは時として、そういう『親心』を知らずに不安になることがあります。
特に何かがうまくいった時:
良い成績を取った』
『スポーツで活躍した』
『賞を取った』

というような何かを達成した時にしか認められた、褒められた経験をしていない子どもは
『失敗した自分』
『学校へ行けない自分』
『何か悪いことをしてしまった自分』

を親は愛してくれないのでは?と感じます。

親は、子どもが失敗しても、学校へ行けない時も、何か悪いことをしてしまった時も、同じ愛情を持っているのにも関わらず、子どもはそうは感じていないのです。
そういう意味でも、特に子どもが失敗した時、過ちを犯した時、うまくいかない時に目をそらさずに『ダメな部分は指摘して叱り、変わらない愛情についてはしっかりと伝える』必要があると思います。

まとめ

今まで、子どものことは良く分かっている!と思っていたのに、急に子どもが全く異なる顔を見せた時、戸惑うのは自然なことです。そして、そんな子どもとどう向き合うべきか、迷ってしまうことも決して珍しいことではありません。

私も、教員時代に、翌年のことを考えて、敢えて子ども達に口出しをせずに静かに見守っていた時期がありました。
子ども達は、試行錯誤していました。
私が口を出せば簡単に解決したことも多くあったと思います。
口を出したいのに、黙って見守ることも実は決して楽ではありません。このままでは転んでしまうと分かっているのに、あえて子どもを転ばせるようなものです。勿論、子ども達は転んで初めて分かることも学ぶこともあります。

しかし、その時に子ども達が言ったのは

『先生はどうして何も言ってくれないんですか。私たちの合唱がどうでもいいと思ってるんですか。もっと本気でやってください!』

でした。
私としては、あれこれ言ってしまうと押し付けになるから、子どもたちが自由にできるように黙って見守ろう!というスタンスだったのですが、子どもからすれば、うまくいってないのに先生は何も助けてくれていない!逃げている!と思ったのですね。

実際、逃げずに向き合っていると、どんな子どもも何かを訴えてきます。
大人は試されているわけです。

子どものことが分からず、怖くなってしまった時は、勇気を持って子どもの心をノックしてみて下さい。
子どもたちも、毎日必死に戦って生きています。
ほんの少し、視点を変えると見えてくるものもたくさんありますよ。

子どもが分からなくなった時:

1.怖くても逃げない

2.無視されても、暴言を吐かれても、声をかけ続ける

3.様々な形で「無条件の愛」を伝える

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